初診予約はこちらへ
うつ病とは?
「気分が落ち込んで、何もする気が起きない」
「頭が回らず、仕事や勉強がはかどらない」
「休日も疲れが取れず、趣味や楽しいこともできない」
「朝はとにかく動けない」
「食欲がわかない、風呂に入るのもおっくう」
などの症状が続く場合、うつ病の疑いがあります。
しかし、それが治療を必要とする程度なのか、休養を取ればよくなる一時的なものか自分自身で判断することが難しい場合も少なくありません。また、内科などの他の診療科を受診しても、あきらかな原因がみつからないこともあります。
原因としては、お仕事をされている方では過労や人間関係のストレス、主婦の方では引っ越し・子育て・介護疲れなどがあげられます。その他にも離婚や死別などのライフイベントや、災害などのトラウマになるような出来事が原因になることも少なくありません。
うつ病で苦しむ方は近年増加している傾向にあり、日本ではおよそ10~15人に一人が、一生のうちに一度うつ病を経験すると考えられています。きっかけは人によって様々ですが、「まさか私が」と思うように、「誰がいつなってもおかしくない」ほど、身近な病気です。
うつ病は、患者さん本人の気持ちの問題ではなく、脳の働きが低下したために症状を引き起こす病気です。そして、一概にうつ病といっても原因は様々であり、また一見うつ病ではないかと思う症状であっても、他の病気が隠れている可能性もあります。一人で悩み苦しむ前に受診していただければと思います。
不眠症とは?
「眠ろうと思ってもなかなか寝付けない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「早朝に目が覚めてしまう」
などの症状によって、著しい苦痛や日常生活に支障をきたした状態を不眠症といいます。
睡眠は、心身の疲労回復だけでなく、記憶の定着や免疫機能の強化などの役割ももっています。 健康のために睡眠はとても大切であり、 睡眠のトラブルは高血圧や糖尿病との関連性も報告されています。 健やかな睡眠が健康で生き生きとした日常生活につながります。
睡眠トラブルの原因にはいろいろなものがあります。 多い原因としては眠れないこと自体を恐れるあまり、 神経が過敏になり余計に眠れなくなってしまうという精神生理性不眠症があります。 また、加齢による睡眠の質の変化や、 ストレスや心配事のよって寝付けないということも比較的多くみられます。 その他、特殊なものとしては、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)、 睡眠時無呼吸症候群などもあります。
睡眠の問題点や原因を十分に検討することが、適切な診断と治療につながります。 睡眠でお困りのことがあれば、気軽にご相談下さい。
パニック障害とは?
突然理由もなく動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの発作が出現し、 そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。 パニック発作は、多くの場合20~30分くらいでおさまりますが、 死んでしまうのではないかと思うくらいに感じるため、 発作に対し強い不安や恐怖感が生まれます。 また発作が起きたらどうしようかと不安になり、 過去に発作をおこした場所や起きやすい場所や状況を避けるようになります。 例えば電車やエレベーターの中などは逃げ場がないと感じるなど、 外出自体に苦痛を感じるようになります。そのため、 人前に出ることを避け閉じこもるようになり、 社会生活上の支障が出ます。さらに症状が悪化すると、 うつ病を併発することもあります
パニック障害は決して珍しい病気ではありません。我慢して症状を悪化させずに、 早期に治療を始めることが大切です。まずは気軽にご相談下さい。
自律神経失調症とは?
自律神経とは交感神経と副交感神経との二つの神経系からなり、
この二つの神経系のバランスが崩れることにより、
様々な身体の不調や心の不調が引き起こることを自律神経失調症とよびます。自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ることがあります。
体温調節が上手くいかず、ほてり感、のぼせ感、異常な発汗がみられたり、
耳鳴りやめまい、頭痛、肩こり、腰痛、下痢、便秘、眠気、全身倦怠感など多数の症状があげられます。
精神的なストレスで自律神経のバランスを崩すことは少なくありません。気になる症状が続く場合や、内科などではっきりと原因がわからない場合にはお早めにご相談ください。
適応障害とは?
職場であればハードワーク、転職、人間関係のトラブル、家庭では夫婦の不和や介護疲れなど、日常生活上、誰もが様々なストレスにさらされています。ストレスが多くても、充実し上手くバランスが取れていれば、かえって張りのある生活ができていることもありますが、バランスが崩れ、ストレスにうまく適応できなくなると、体や心に様々な症状が出てきます。憂うつな気分、不安などの精神症状や頭痛や肩こりなどの身体的な症状がよくみられます。その結果、日常生活、社会生活上に支障をきたした状態を適応障害といいます。
ストレスとなる原因や状況がはっきりしていることが多いため、多くの場合はその原因から離れることで、症状は徐々に軽快します。しかし、そのストレス因から簡単に離れられない場合も少なくありません。そういった場合は、症状が慢性化することもあり、カウンセリングや症状を和らげるための薬物治療などが必要になる場合もあります。症状が悪化する前に治療を始めることが大切です。まずは気軽にご相談下さい。
強迫性障害とは?
手を何度も洗わずにはいられない、戸締まりをしたか何度も確認してしまう。
洗った、確認したと頭で分かっていても、やらないと気が済まない。
何度やっても不安が消えない。
このような症状から何度も同じ確認をくりかえすことで、日常生活、社会生活に支障が出ている状態を強迫性障害といいます。馬鹿げていると思っても、意志に反して頭に考えが浮かび、払いのけられない考えを強迫観念とよびます。そしてその考えや不安から逃れるためにする行為を強迫行為といいます。
確認したから大丈夫、手を洗ったから大丈夫と頭では分かっているのに、やめられないというのが病気の特徴です。症状が悪化すると、戸締りに時間がかかり、約束に遅刻したり、外出先でも家の戸締りが気になり、確認のために家に帰らないと不安で落ち着かなくなったりと、日常生活、社会生活に支障がでてきます。
こころの病気であることを知らない人も多いのですが、治療によって改善する病気です。症状が悪化する前に治療を始めることが大切です。まずは気軽にご相談下さい。
躁うつ病とは?
躁うつ病(双極性障害)とは、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。
躁状態の症状としては、眠らなくても活発に活動する、次々とアイデアが浮かぶ、爽快感や幸せな気持ちになる、自分が偉大な人間だと感じる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられます。感情の高揚を中心として、思考・意欲・行動などの面において抑制が効かない状態となります。
これに対し、うつ状態では基本的にうつ病と同じ症状がみられます。
気分の波は誰にでもあって自然なものです。嫌なことがあれば落ち込み、楽しいことがあればウキウキすることは当たり前で、もちろん病気ではありません。しかし、周囲の人たちが心配になるほど気分の波が行き過ぎていて、その結果トラブルになる、日常生活、社会生活上支障が出るほどであれば、それは躁うつ病がもしれません。また、うつ病ではないかと思いながらも、極端に調子が良くなって活発になる時期がある場合などは、躁うつ病を疑う必要が考えられます。
加えて、うつ病と診断され治療を受けているにも関わらず、なかなか回復に向かわないような場合にも、一度診断を見直す必要があります。ご心配の方はご相談にお越し頂ければと思います。
発達障害とは?
発達障害という言葉を最近よく耳にするようになったと思います。
発達障害は、分かりやすく説明するとコミュニケーションや対人関係を作ることを苦手とするような症状がみられる、脳機能の発達が関係する病気です。
発達障害の中には、自閉症、アスペルガー障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害などの病気があります。小児期にみつかる場合もあれば、大人になってからみつかる場合もあり様々です。
例えば注意欠如・多動性障害であれば、子供の特徴としては「集中力がない」「飽きやすい」「整理整頓ができない」「授業中に座っていられない」などがあります。大人でみられる特徴としては「約束を忘れてしまう」「遅刻を繰り返す」「ある仕事をしていても気になって他のことをやりだして、本来の仕事が進まない」「デスクが片付けられない」などがあります。
アスペルガー障害であれば、周囲から「人の気持ちが分からない」「空気が読めない」などと言われてしまうこともあれば、興味のある分野では専門家顔負けの知識を持っていて周囲から感心されることもあったりします。
治療の第一歩としては、まず自分の症状や特徴を知るところから始まります。ご相談・受診をお考えの方は、お電話にてお問い合わせ下さい。
統合失調症とは?
「頭の中が騒がしく、考えがまとまらない」
「確かに声が聞こえるのに、周りの人は否定する」
「音や気配に敏感になった」
「誰かに見張られている、悪口を言われている」
「リラックスできない、眠れない」
などの症状が続く場合、統合失調症という病気の疑いがあります。
上記のような症状があれば、人と上手くコミュニケーションがとれなかったり、周りの目が過度に気になったりしますので、外出するのも苦痛に感じたりと、日常生活、社会生活上大きな支障がでます。
統合失調症は、脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳」の機能障害と考えられています。そして発症早期に専門医による適切な診断と治療が大切です。ご自身、ご家族など身近な方に思いあたる症状があれば、早めにご相談下さい。
社会不安障害とは?
「人前にでると緊張感が高まり、顔が赤くなる。」
「緊張して汗が止まらない。声が震えて、話が上手くできない。」
「周囲の視線が気になり、人にどう思われているのか、異常に気になる。」
こういった症状から、日常生活、社会生活に大きな支障をきたしている状態を社会不安障害といいます。例えば学校の授業や会社の会議などで、発言や発表をするときに緊張するのは普通ですが、上記のような症状のために、授業や会議に出席できないとなると、日常生活、社会生活上支障をきたしている状態と考えられます。そのような場面で症状がまた現れるのではないかという不安を「予期不安」と呼び、そのために症状が現れた場面や状況を避けるようになります。これを「回避行動」と呼びます。
このような悪循環にはまってしまうことも少なくありません。症状が悪化する前に治療を始めることが大切です。まずは気軽にご相談下さい。